履歴書の学歴・職歴欄を書くときの基本ルールと見本(サンプル
◆履歴書の学歴・職歴欄を書くときの基本ルールと見本
履歴書の「学歴・職歴欄」は、あなたがいつどこでどのような教育を受け、どのような仕事をしてきたのかを伝えるためのものです。入学・卒業、入社・退職の年月はもちろん、雇用形態も正確に記入しなければなりません。分からなくなってしまいがちな入学・卒業年月は自動計算機能を使って確認しましょう。
▽正しい学歴・職歴欄の記入例
【学歴の正しい書き方とポイント】
①学校名、学部・学科名は省略しない
②原則として高等学校(入学)から記入する
③入学・卒業の年は和暦か西暦表記のいずれかに統一する
【内容】
学歴欄の1行目には「学歴」と中央に書き、その次の行から実際の学歴を書き始めましょう。学歴をどこから書くかに明確な決まりはありませんが、高校以降は義務教育ではないため、どのような高校にいつ入学し、何年間で卒業したのかが一目でわかるよう、高校入学から書くのが一般的です。「〇年△月 〇〇高等学校 入学」「〇年△月 〇〇高等学校 卒業」と、入学・卒業の年月とともに記入します。学校名は略さずに正式名称で記入する必要があるため、「高校」ではなく「高等学校」と書きます。また、学部名や学科名についても、省略せずに正式名称を記載するようにしましょう。
大学・短大・専門学校も入学と卒業の両方を省略せずに、正式名称で学校名、学部や学科・専攻までを記入し、採用担当者にあなたがどんな分野を学んできたかを理解してもらいましょう。
応募先の仕事で活かせる研究テーマなどはさらに詳細に記入するのもよいでしょう。卒業時は「卒業」と記入し、大学院の場合は「修了」と書きます。
学歴に中退がある場合は、「家庭の事情により中途退学」などと、簡潔に書くとよいでしょう。中退のことを書くか、書かないかで思い悩むかもしれませんが、空白期間があると、面接の場などでその理由の説明を求められることになります。また、中退を卒業と偽ることは学歴詐称になってしまうので、うそや間違いのないように正しく書きましょう。
【職歴の正しい記入例】
①短期間しか勤務していない場合でも、職歴はすべて正確に書く
②社会人経験をベースに記入し、所属部署、雇用形態を明記する
③入社・退社の年は和暦か西暦表記のいずれかに統一する
【内容】
学歴と同様に、職歴欄も1行目には「職歴」と書き、その次の行から今までの職歴をまとめます。職歴は時系列で、短期間しか勤務していない場合でもすべて正確に書きましょう。「株式会社」を「(株)」などと省略せず、また、社名だけでなく所属部署も正式名称で明記します。部署異動や昇格があった場合には、その旨も記入してください。応募する職種に関連する職務内容があれば、採用担当者の目に留まりやすいように「商品開発に従事」など、簡単な仕事内容を加えても構いません。企業の合併・買収などで社名が変わった場合は「○○株式会社(現△△株式会社)」と記入します。
正社員以外の勤務の場合は、「契約社員」などと書いて雇用形態を明記します。派遣社員の場合は、「○○(派遣会社名)より△△(派遣先企業名)に派遣」などとして、派遣元と派遣先を明記します。アルバイトでの勤務については、社会人になってからの就業期間が長い場合は記入するのが一般的です。アルバイトでの職務内容と応募先企業での職務内容が近い場合はプラスに働くこともあります。短期間のアルバイトに関しては原則として記入する必要はありません。
また、転職活動が長引いた、病気で療養中だったなどの理由で無職の期間(ブランク)があっても、ここでは書かなくてもよいでしょう。面接などで聞かれた場合に、しっかり答えられればOKです。ただし、留学をしていた、介護をしていたなど、応募企業に対してアピールになる、もしくはやむを得ない理由での空白期間は「〇年△月 □□に1年間留学」などと理由を明記しておいたほうが親切です。
退職理由は「一身上の理由により退社」と書くのが一般的で、具体的な理由は書かなくても問題ありません。すでに退職日が決まっている場合などは「退職予定」と書きます。職歴の最後には「現在に至る」と記入しましょう。賞罰がないときは、「経歴はこれで終わりです」ということを示すために、「以上」と右詰めで記入します。
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