自己PRの書き方ガイド
◆なぜ企業は自己PRを聞くのか?を理解しよう
まずは、なぜ企業がエントリーシートで自己PRを問うのか、企業の意図を確認していきましょう。
簡単にいえば、自己PRを見ることで、会社が求める能力・長所をあなたが持っているかを把握しようとしているのです。
企業で活躍するための長所は、企業によって異なります。企業が求める長所を持っていなければ、その企業では活躍できません。たとえば、フライトアテンダントをやるなら、社交性が大事ですよね。人見知りのフライトアテンダントなんて、上手くいきませんよね?
企業は、転職者の自己PRを見ることで、転職者がその企業で活躍するための能力・長所を持っているかを確認しようとしているのです。
では、この「転職者が企業で活躍するための能力・長所を持っているかをみたい」という企業の意図を踏まえた、回答のポイントを解説していきます。ポイントは4つあります。
①最初に結論を書く
最初に「私の長所は〜です」「現状を分析して、解決策を出す力に自信があります」と結論を先に書きましょう。結論を先に書かなければ、その後の文章の内容がすっと入ってきません。
よく現職(前職)の説明から入り、結論がわかりにくくなってしまっている人がいます。最初に結論をしめす書き方を意識しましょう。
②キャッチコピーをよく考える
人が一番真剣に読むのは、文章の最初の一行。その最初の一行で採用担当を惹きつけるために、長所のキャッチコピーを工夫しましょう。
たとえば、「私は協調性があります」「チームワークが得意です」では、絶対に埋もれてしまいますよね。引っかかるものがありません。
けれど、「私は糊のような人間です。どれだけバラバラのチームでも間に入り、人同士をまとめられます」なら、引っ掛かりがありますよね。(どちらも協調性のアピール)
自分の長所をストレートに表現し、かつインパクトがあるフレーズを探してください。
自己分析ツールを活用して、あなたの本当の強みを発見しよう
説得力のある自己PRを作るには、自己分析を通じて、「あなた自身の強み」を深く理解する必要があります。ただ、自己分析をやるのも結構大変です。
そんな時は、下記の性格分析ツール「16 personalities」を活用してみましょう。
③自己PRの根拠を具体的に書く
自己PRを書く上で絶対に忘れてはいけないのが「自己PRの根拠となる経験をしっかり書く」ことです。まず、それが出来ていないと、どうなるか、見てください。
「全く信用出来ない自己PR」
ものすごく、よくある自己PRの失敗例に「ひたすらお題目だけを並べているので、全く信じられない」というものがあります。例を見ていきましょう。
(例)
私はリーダーシップに自信がある。リーダーシップに重要なのは、人を引っ張る力だけでなく、人を支える力だと考えている。学生時代には、テニスサークルの幹事長となり、メンバーの意見を上手く吸い取り、みなが納得するサークル運営を心がけてきた。人の立場に立って考えることで、隠されていたメンバーの不満を発見することも意識してきた。このリーダーシップを活かして、社会に出た後の活躍していきたと考えている。
これ、どう思いますか?これは実在する自己PRですが、このレベルの自己PRをしている人はかなりいます。ひどい。なぜ、ひどいか。全く信じれないのです。
「リーダーシップがあります」「挑戦心なら誰にも負けません」と言うだけでは誰も信じてくれません。大事なのは「なぜそう言えるのか」と根拠を示すことです。
リーダーシップをアピールするなら、「なぜそう言えるのか?」を現職(前職)のエピソードを元に伝えなければなりません。つまり、自己PRの構成としては、
▶︎自己PR型
私の強みは~です。
具体的にはーーーができると自負しています。
前職の「」では・・・を主に行っておりました。
そこで***を目標としていました。
当初、@@@という課題がありました。
そこで、@@@を解決するために、以下のo点を行いました。
・
・
・
結果として、@@@は<<<なりました。
その中で、、、を通して~を身に着けることができたと考えております。
この~を活かして、【】ことで貴社に貢献したいと考えています。
▶︎自己PRの型を埋める記号の指示
~:性格診断結果を受けて決めた強みを入力
ーーー:~を詳しく説明する内容を入力
「」:業界と職種
・・・:具体的な作業内容2つくらい
***:具体的な作業での目標
@@@:目標する上での当初の課題
・:課題を解決するための具体的な解決策や行動内容
<<<:結果
、、、:~を発揮したと思う作業内容を出来るだけ具体的に
【】:どのように会社に貢献したいか(全力の自分こういうことで頑張れます宣言)
現職(前職)のエピソードを具体的に書くには、その時に取り組んでいた問題・課題に対処するために、あなたがとった行動・工夫をあなたのことを知らない採用担当が文章だけを見て理解できるように書くということなのです。
④仕事での活かし方を書く
自己PRで、自分の強みや長所を伝えた後、最後に「どのように仕事に活かせるのか」も書いておくとよいでしょう。具体的な目標や目的を書くことで、仕事に対して前向きに取り組んでいこうという積極的な姿勢が感じられます。
企業がどのような業務をおこなっているのか理解していないと書けないので、企業に対してしっかりと研究しているという熱意も同時に伝えることができるでしょう。面接官も具体的なイメージがしやすく、採用したら活躍してくれそうだという印象を与えられます。
企業によってどんな人物像が求められているのかは異なるので、事前に把握しておき、それに合わせて活かし方をアピールすることもポイントです。
自己PRはひとつだけでなく、いくつかのパターンを考えておき、企業や職種によって合うものを用意しましょう。
◆自己PRでの注意点
自己PRは、自分を企業に売り込む大きなチャンスです。強みや特技を分かりやすく伝え、仕事を続けていけそうだと思ってもらえることが大切です。
ここでは、自己PRを書く時に注意したい点を紹介していきます。
①丁寧に記入して読みやすくすること、記入欄はしっかりと埋めるようにすることを心がけるとよいでしょう。
どれだけ内容が良い自己PRだとしても、企業からの印象は悪くなってしまいます。
②丁寧に記入し読みやすいレイアウトを心がける
履歴書や職務経歴書は、PCや携帯で記入する場合が多くなっています。文字の大きさがバラバラだったり、フォントが違ったりすると、見た目の印象は悪くなってしまいます。
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